カンジタ・リーキーガット・副腎疲労・低血糖症の説明

腸にいる悪玉菌体臭改善

後々、カンジタ・リーキーガット症候群・副腎疲労・低血糖症の事も記事にしようと思っていますが、

この4つは話に良く登場しますので、ここでごく簡単に説明をさせて頂きます。

この4つは、体のシステム上、連動して起きてしまうため、切っても切れない関係です。

これらは正に万病の元なのです。

ころん☆
ころん☆

治療法の事も書きましたが、まずは食事や生活習慣が正しく行われた上での話なんです😉

カンジタ

カンジタとは、このブログでは“腸カンジタ”の事を言っています。

カンジタ・アルビカンスという真菌(カビ)で、普段は常在菌として丸い酵母の形をしていますが、

甘い物を食べ過ぎたり、抗生物質やピルやステロイドの使用などでバランスがくずれると、

菌糸を伸ばして腸壁に食い込みザルのように穴を開けてしまいます。

これがリーキーガット症候群で、カンジタが一番の原因になっていると言われています。

カンジタ自体からもアセトアルデヒドやアンモニアやアラビノースなどの毒素が出るので、これが私のように体臭の原因になる人もいます。(ならない人もいるようですが。)

カンジタがいると糖質の代謝が止まってしまったり、鉄分を横取りされたり、水銀を抱え込んだり

シュウ酸結石を作ったり肝臓に負担がかかったりと不都合な事が起こります。

お風呂のカビ同様、一度はびこると何度除菌してもちょっとの油断でぶり返して復活してしまうので、とても厄介な存在です。

除菌薬や除菌ハーブのサプリを何度も使用すると耐性がついて効果が薄れてしまうので、ローテーションして使うなど注意する必要があります。

一般的にクリニックでの治療では、

カンジタのバイオフィルムを破壊するサプリと、ナイスタチンという抗真菌薬を飲むという事です。

その他プロバイオティクスなども飲みます。

自分で行う場合はナイスタチンの代わりに抗真菌ハーブのサプリなどでゆっくり行うケースもあるそうです。

『おなかのカビが病気の原因だった(日本人の腸はカビだらけ)』 著:内山葉子
マキノ出版 発行日:平成30年3月20日

リーキーガット症候群

リーキーガット症候群は、腸に分子レベルで穴が開き、

未消化の食べ物や細菌や毒素が腸から血管に漏れ出して全身を回ります。(『腸もれ』とも言います)

又、小麦粉のグルテンがゾヌリンというたんぱく質を刺激し、

脳の細胞膜のタイトジャンクション(細胞と細胞のすき間)を開いて『脳もれ』も同時に起こします。

すると上記のような物質が脳にも漏れて炎症をおこし、ブレインフォグ(頭に霧がかかったようにボーっとしてしまう状態)を起こしたりアルツハイマーの原因にもなってしまいます。

漏れ出た未消化物や細菌や毒素を肝臓が必至でろ過しようと頑張りますが、やがて肝臓も疲弊して肝機能低下を引き起こします。

免疫細胞も血管内の異物を攻撃して様々な自己免疫疾患を引き起こします。

カンジタが菌糸を伸ばしてタイトジャンクション(細胞と細胞のすき間)を広げてしまうのが一番の大きな原因ですが、

小麦粉や乳製品も腸のタイトジャンクションを開いてしまう大きな要因です。


又、精神的ストレスや、体の炎症も腸の壁を薄くする大きな要因になります。

これらも私のように体臭の大きな原因になります。(ならない人もいるようですが。)

私はアトピーの大きな原因になっていました。

治療は一般的にはリーキーガットの原因を起こす食べ物を避ける事(小麦粉や乳製品や砂糖など)、

腸の炎症を修復するサプリメントを飲む事と言われています。

※分子レベルでの話なので、大腸内視鏡検査では全く分からないそうです。

(私もやってもらったことがありますが、腸はすごくきれいですよ、と言われました)

☝『リーキーガット症候群』著:トンプソン真理子 発売日:2015年8月初版
発行所:Amazon Service International, Inc.

副腎疲労

人がストレスや炎症や低血糖状態になると、それらをカバーしようとして、脳下垂体が副腎に

コルチゾールを出すように』と命令します。

このコルチゾールというホルモンのお陰で、人は頑張る気持ちになったり、風邪や切り傷やウィルス感染などの炎症が良くなったり、お腹が空いても蓄えていたエネルギーを切り崩して生きていられます。

ただ、それらの心身のストレス状態が並外れて酷くなる期間が続くと、だんだんこの脳下垂体が疲れてしまって命令できなくなってくる『脳疲労』状態になります。

副腎疲労とは、このコルチゾールというホルモンが、長引くストレスや低血糖や慢性炎症などで無駄遣いされて減少してしまい、

元気が出ず、朝も起き上がれなくなり、生活に支障をきたす状態の事です。

鬱と症状が似ているために良く間違われ、長い間、精神科で治療をしても治らない人も多いです。

コルチゾールというホルモンは空腹時、肝臓や筋肉に蓄えていたエネルギーを切り崩して血糖値を保ってくれるのですが、

不足してくると低血糖状態をカバーできなくなり、

それをカバーするためにアドレナリンやノルアドレナリンなどの血糖を上げてくれるホルモンが出ます。これらは「戦いのホルモン」と呼ばれ、

キレやすくなったり、イライラ、不安感、落ち込み、パニック、頭痛、肩こりなどを起こします。

低血糖症とは体のしくみ上連動して起こってしまうので、切っても切れない関係です。


治療は、一般的に『体にコルチゾールを無駄遣いさせない状態にすること』と言われています。

✅ストレス要因からなるべく離れる
✅隠れた炎症を探し出して治療する
✅低血糖を起こさないように補食を定期的に摂る
✅副腎サプリも利用する

低血糖症

低血糖症とは、血糖値が低い状態というだけではなく、

血糖値スパイクと低血糖状態を慢性的に繰り返している状態の事を言います。

健康な人は食事でとった糖を肝臓や筋肉に上手く貯めて、

お腹が空いた時に副腎からコルチゾールというホルモンを分泌してそれらを取り出して使います。

又、貯めた脂肪を糖にスムーズに変えられるので、低血糖状態になりにくいです。

低血糖症になると、そもそも肝臓や筋肉に上手く貯められなくなり、コルチゾールも十分に出ないため上手く取り出せなくなります。

また、脂肪をエネルギーに上手く変えられなくなり、簡単に低血糖症状が出るようになってしまいます。


人体にとっては、低血糖状態は死ぬかもしれないという最大のストレスなので、何種類ものバックアップシステムが働きます。

グルカゴン・アドレナリン・ノルアドレナリン・・他、色々なホルモンが出て血糖値を上げようとします。

特にアドレナリン・ノルアドレナリンは“戦うホルモン”と呼ばれ、

分泌されると体は、森の中でクマに出会った時と同じ様な戦闘モードになり、緊張状態になります。

消化器系の動きが止まり、イライラ・不安感・パニック・落ち込み・恐怖感・感覚過敏・交感神経の過緊張・自殺願望・起立性調節障害・夜間低血糖・免疫力低下など

数えきれない位の肉体的&精神的悪影響が出ます。

低血糖になると筋肉を分解してエネルギーを作るので筋肉がやせ細っていき、(これをたんぱく異化作用といいます)

疲労感が出たり、胃腸の粘膜が薄くなってリーキーガットを起こします。

低血糖症が酷くなると、体は生きる為により重要な場所(脳とか)を優先させるため、

無駄なエネルギー消費を抑えようと、“臓器を元気に動かすホルモン”を作っている甲状腺を機能低下させて、

全ての臓器の動きを低下させ、体を冬眠状態にしてしまいます。

もちろん消化器の動きも止まるので、これも機能性ディスペプシアの原因になります。

このような体の仕組み上、連動して甲状腺機能低下症になっているかもしれないので、副腎疲労・低血糖症の方は検査をしてみた方がいいそうです。

一番の治療は、極度の低血糖状態にならないように、定期的に少しずつ補食を摂る事と言われています。

これで血糖値を安定させ、コルチゾールを無駄遣いさせないようにします。

Amazonなどでフリースタイルリブレという簡易血糖測定器を購入して、自分で血糖値の動きを把握する事が出来ます。

食前・食後・就寝中・起床時など、食事内容や時間を記録しながら何を食べた時、どれ位血糖値が上がるのか、自分のだいたいのパターンを観測します。

(注:リブレの値が正常でも、血糖値上昇ホルモンであるアドレナリン等で血糖値が保たれている場合がほとんどなので、低血糖症かどうかを自分で判断するのは不可能です。

低血糖症の診断は、血液検査の項目にあるALT(GPT)と、中性脂肪、HbA1cの値が通常より低値かなどで医師が判断します)

※機能性ディスペプシアとは、お腹の動きが止まって消化が出来なくなる病気です。原因不明で治療法が無いとされています。

※低血糖症の治療に、膵臓を休ませる為に糖質制限をするお医者さんもいるそうですが、私の通ったクリニックではコルチゾールを無駄使いさせてしまい、むしろ悪化させてしまうので勧めていませんでした。3食きちんと摂り、食間の補食で血糖値の極端なアップダウンをなくすのが良い、という考え方でした。

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